馬超孟起
「典略」によると、馬超の父馬騰と韓遂は義兄弟の仲だったが、後に互いに進入しあって仇敵の間柄となった（この事を演義は書いていない）。
韓遂が馬騰の妻子を殺したために戦闘がいつまでも継続し、曹操は鐘ヨウを使者に立て彼らを和解させた。
馬騰は偏将軍として入朝したので長男の馬超が軍勢を率いた。
韓遂と協同して長安を攻めたが、賈クの策略で馬超と韓遂の仲を引き裂かれ敗北し、関中張魯の元に逃げた。
張魯はともに事を計るに足らぬ人物と見て、劉備が劉璋を包囲したと聞くと密書を送って降伏を願い出た。
劉備が使者をやって馬超を迎えさせると、馬超は軍を率いてまっすぐ城下に到着した。
この時劉備は「これで蜀は手に入った」とよろこんだ。
城中は恐れおののき劉璋は直ちに降伏した。
西暦２２２年逝去した、四十七才だった。
死因は書いていない。
陳寿は書いている。
＜馬超は武力と勇猛をたのんでその一族を滅亡に導いたのは残念なことである。しかし、よく窮地から抜けでて安泰を招来したのは、まだましなほうである＞
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