袁紹本初
袁家は四代に渡って漢帝国の三公（司徒・司空・大尉）を出していたことにより、袁紹・袁術共プライドが高すぎ、いわゆる「良いところの坊ちゃん」タイプで決断力が不足していた。
不足というよりも欠けていると言った方が良いかもしれない。
祖綬の「天子を迎えるように」と言う献言を入れていれば群雄諸侯は袁紹になびいたかもしれない。
また猜疑心が強く祖綬・田豊の大軍師２名を抱えていながら、中原に覇を取れなかったのはこの猜疑心と決断力の欠如によるものだろう。
正史の著者陳寿が書いている。
＜昔、項羽は范増の計略に背いたためにその王業を失ってしまったが、范増を殺すことはなかった。袁紹が田豊を殺してしまったのは、項羽の失策よりも酷いものである＞
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